株式会社ルネサンス（本部ご担当者様）

― スクール概要・スマートスイミングレッスン導入状況

大矢様）

株式会社ルネサンスは全国で約100店舗のスポーツクラブを運営しており、フィットネス事業や、スイミング・テニス・カルチャーなどの各種スクール事業を展開しています。
スイミングスクールとしては、ジュニアスイミングスクールが約90店舗展開されており、「エンジョイスイミング」をコンセプトに、0歳から成人まで、生涯水泳を目指して事業展開をしています。
スマートスイミングレッスンは2021年から導入を開始し、現在全国の約80施設に導入をしています。

― 導入経緯：学校教育のデジタル化に合わせ、指導方法を見直す必要性を感じていた

勝部様）

ジュニアスイミングスクール業界は「習い事No.1」が続いていますが、水泳の指導方法については昔から変化をしていない習い事です。
水泳は保護者からすると安価で習いやすい習い事ですが、学校教育のデジタル化が進んでおり、指導方法も見直していく必要が出てきていました。そういった背景から、スマートスイミングレッスンの導入に関して検討を開始しました。

スマートスイミングレッスン導入前からルネサンスでは出席管理や進級テストの管理でタブレットを活用しておりましたので「タブレットを使う」ということには慣れていました。ただ、プールでデジタル機器を使うことに関しては、やはり不安がありました。まずは子どもたちの安全の確保と、コーチが使えるかどうかを考えることに苦心しました。
さらに、コーチが長年ずっと行ってきたレッスンカリキュラムを、どうデジタルと掛け合わせるかについても考えなければならないポイントでした。

勝部様）

業界初の試みだったので「これを導入して成果を挙げることができたら、ルネサンススイミングスクールが業界トップになれるぞ」というところが大きなモチベーションになりました。
それによって目の前のお客様により成果を感じてもらえて、スタッフのやりがいにつながります。コロナ禍となったときに現場のエリア担当の方々を緊急招集して、その目標を伝えると「チャレンジしたいです」と言って一緒に動いてくれたことが大きかったと思っています。

― 導入成果：現場ではスタッフの意識が高まり、家庭では保護者を巻き込んでお子さまの成長を見守るきっかけに

大矢様）

我々本部担当者はわざわざクラブに行かなくても、現場の様子を確認することができるようになり、全店舗分の進級テスト動画や、配信するレッスン動画の映像が見られることでレッスンの品質管理に関しても今まで以上に取り組めるようになると感じております。

また、進級テストに関しても、現場のコーチがどういった判定をしているか、二ヶ月でどのような成果を上げているのか確認できるので、コーチ自身も合格基準や判定をより明確に意識するようになったという声が聞こえてきています。
「今まで以上に習熟させないと」という意識の高まりにつながっていると思っております。

勝部様）

店舗数が多くなってくると、クラブでコーチ一人一人がどういった指導をしているか、どのような成果をお客様に届けられているか見えていませんでした。
しかし、スマートスイミングレッスンを導入することで、今まで見えなかった部分が見えてきているため、スイミングスクールが進化をする良い機会になっていると思います。

小学5年生の娘がルネサンススイミングスクールに通っているのですが、今までは進級テストがあっても「合格」「不合格」だったという判定が届くだけでした。ですがスマートスイミングレッスンの導入以降は、結果と一緒に動画が送られてくることによって、何が合格・不合格の要因になったのか、自分の課題を自分で考えるようになりました。
実際に結果と動画を見て、娘がポツリと「ここでキックが使えなかったからダメだったんだ」と言っていて次の進級テストのときにそこを意識してやると自分から言い始めました。実際に次の2ヶ月で6秒くらい早く泳げるようになってびっくりしましたし、動画を見ながらコーチや保護者とお子さまで話し合うことで、アクティブラーニング的な成果も出てくるなと思いました。

大矢様）

僕も2人の子どもが通っているのですが、頑張った成果として映像が残ることで、家でレッスンに関する会話が増えたなと感じています。そういった意味では、保護者を巻き込んでお子さまの成長を見守る、成長を促すきっかけが家庭で育まれるのではないかと期待しています。

勝部様）

事前にお手本動画を一緒に確認をしたり、普段レッスンを見ることができないお父さんからも動画を見て「ちゃんとできているね」と言ってあげられたり。やはり保護者からの褒め言葉がお子さまにとっては何よりも嬉しいと思いますので、そういった機会としても活用できるなと感じます。

― 今後の展望：教育環境の変化に対応した指導を行っていきたい

大矢様）

ジュニアスイミングに関しては、スマートスイミングレッスンの導入によって、保護者とコミュニケーションが取れ、コーチがしっかりお子さまの状況を確認できます。
コーチが今までは経験と勘でやってきたものを、システムで見られ、どのようなコーチでも一定品質でお客様へサービスを提供できるようにシステムを進化させていきたいと思います。

勝部様）

今、多くの人の生活環境が大きく変わっていて、特に子どもたちを取り巻く教育環境は大きく変化しています。
その中で、スイミングスクールという親しまれた習い事も進化していかなければいけない時期を迎えていると感じます。
どんな保護者も、お子さまがすくすく健康に育っていくことを願われていると思います。

スマートスイミングレッスンを活用した指導を行うことで、その願いの実現に加え、お子さまの考える力、これからの世の中を生きていく力を身につけることができると思っています。