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2021.06.08|イベント
ウェビナーレポート「インサイトワークショップの第一人者・桶谷氏と語る UXを改善するオンラインファシリテーション」
4月9日、ウェビナー「インサイトワークショップの第一人者・桶谷氏と語る UXを改善するオンラインファシリテーション」を開催。
本Webサイトや各SNSにて告知したところ、多数の参加申込みをいただきました。
当日は、株式会社インサイトの代表取締役で数々の企業のインサイトワークショップを核とするマーケティングコンサルティングを行っている桶谷功氏、今回リニューアル中のコーポ―レートサイトの担当部署である弊社コーポレートコミュニケーション室の中里貴之、今回のUXプロジェクトリーダーである八田智幸による対談を実施いたしました。
※「インサイトワークショップ」は、桶谷功の登録商標です。
左から:桶谷氏、中里、八田
内容について
ウェビナーのアジェンダは、以下のとおりです。
まず、コーポレートサイトのリニューアルを検討したきっかけを中里から、プロジェクトの概要について八田から説明いたしました。
中里:
デザインといった見た目だけでなく、コーポレートの存在意義や目指すべき方向性といった事業からの根本的なリニューアルをしたいことから、これまで数々のサイト構築の経験を持つ八田さんに相談しました。
八田:
長く勤めていることから、なかなか自分の会社を客観的に見ることができませんでした。
今回のリニューアルは、Web解析で取得できる数値データやヒューリスティック評価ではユーザー視点の評価が取りづらいので、ターゲットであるZ世代からの客観的な評価を求め、ワークショップの実施を提案。
ワークショップでは、フレームワークをもとにプロジェクトメンバーでディスカッションしコーポレートサイトの方向性を決めていきました。
ワークショップは、2日間で7時間をオンラインで実施。
中里からは、オンラインでのワークショップを体験した感想を、桶谷氏からは、ワークショップを実施するメリットについてお話しました。
中里:
提案時に具体例を含めた着地までもフレームワークの事前共有されたことで、意見を自由に拡散させても後に集約され着地できる安心感を得ました。
オンラインでのワークショップは、特に違和感がなかったです。
過去に実施したブレストでは結論が出しづらかったのですが、第三者がファシリテートしたことで違和感なく全員が共感したうえで、求めていた結果が得られました。また、在宅勤務で職場のメンバーとのコミュニケーションが取りづらい状況でしたが、ワークショップによってメンバーの考え方や人となりが理解できた効果がありました。
桶谷氏:
ワークショップでは、ユーザーの本音が可視化でき、ユーザーファーストの施策を部署の隔たりなく考えられます。さらに、社内のメンバーだけでなく第三者が入ることで視野が広がり、新たな価値を創出することができます。
ワークショップの詳細な構成、流れについてはこちらの動画をご覧ください
また、桶谷氏はファシリテーターが業界、市場、アウトプット施策などの幅広い知識を持っているかどうかによってワークショップの成果が左右されることについて触れました。
桶谷氏:
ファシリテーターは、ワークショップに参加するクライアントと市場理解が同等になるぐらい準備をした上で仮説を事前に立てるのですが、けっして誘導することなくいかに全員から意見を引き出せるかがポイントです。
さらに、ワークショップではアイデアの拡散と収束が大切です。意見を拡散させてアイデアを広げた後に、目的に沿ってアイデアを絞り込んでいきます。収束では参加者全員がアイデアに投票し意思交換することで、みんなが納得する施策に着地することができます。
現在、コロナウィルスの感染防止のためオフラインでの実施が避けられている中、八田からは、オンラインワークショップを実施するにあたり工夫点について説明。
八田:
オンラインのホワイトボードサービスが現在たくさんあり、付箋機能や投票機能なども充実しており、投票も匿名性があるので職層や立場に左右されることはないといったメリットもあります。
オフラインでは当たり前だったメンバー間の横の会話についても、PCのカメラとマイクを必ずONのままにし、発言のあとには拍手をして反応を示すことで一方的なコミュニケーションを避けました。
まとめ
最後に、ワークショップの価値について3名は、
- 解析ツールで得られるデータだけではわからないリアルなインサイトを探ることで、逆に数値データの見方や使い方を検討できた
- Z世代の意見を直接聞けたことで新たな発見が沢山あり、実りのあるワークショップだった
- ターゲットを軸にして施策を考えることができ、意思決定者を含めた様々な部署のメンバーが参加しているので、生の声の共有がその場で可能
とまとめました。