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2020.12.21|マーケティング

ウェビナーの開催方法って?裏方のリアルをお伝えします

2020年のデジタルトレンド「ウェビナー」とは?

Withコロナで変わったことの一つにオフラインでの集合研修やセミナーが控えられ、オンラインによるセミナー「ウェビナー」が主流となったことが挙げられます。

ウェビナーのメリット
  • セミナー会場を用意しなくても良い
  • 開催会場のコストがかからない分、オフラインでの実施よりコストが安く済む
  • 主催も参加者も開催場所に縛られないため、移動する必要がなく効率が良い
  • 上記ハードルがなく、配信ツールによっては参加人数を制限しなくて良いので集客や見込み客へのアプローチとして有効
ウェビナーのデメリット
  • 参加者の反応が見えない
  • 配信に使用する機材のトラブルが発生すると実施に影響が出る
  • ウェビナーのURLが転送されると、競合でも参加が可能

ウェビナーのメリット・デメリットは上記などが挙げられます。

今やリアルのセミナーよりメジャーとなったウェビナー。とはいえ、まだ着手できていない企業も多いのではないでしょうか?
実は、弊社法人サービス事業部もその一社でした。
去る12月3日、法人サービス事業部として初めてウェビナーを実施。今回の記事では、ウェビナーの準備から実施、実施後のアフターフォロー、次回へ活かす反省点までを大公開いたします。

準備期間

まずは、ウェビナーの実施要件を決めます。

1.配信方法は録画かリアルタイムか

録画配信であれば一度の配信のみならず、その後の営業活動にも利用可能ですが、リアルタイムに比べ、開始直後のウェビナー参加者の離脱率が高いです。
リアルタイム配信では、参加者と双方向のコミュニケーションが成功すれば受講後の満足度が高いものになるでしょう。

2.ウェビナーの目的、コンテンツは何か

BtoB企業であれば、見込み客の獲得を目的とした自社のサービス紹介や、業務に役立つメソッドを講義形式で紹介する方法がメジャーかと思います。
他にも会社紹介であったり、他社と共催による対談形式のウェビナーでブランドの認知促進を目的とする手法もあります。

3.ターゲットは誰か

参加者にどのような知識を持ち帰ってもらうか、参加者のニーズは何かを考えることでウェビナーの内容が主催者の一人歩きになりません。

これらを定義すれば、最終的なアウトプットがブレて主催者・参加者の不満や機会損失が生じることはないでしょう。
上記を企画書としてまとめたら、いよいよ実施までの準備に取り掛かります。

タスク一覧とスケジュール

1.5カ月前
  • ウェビナー企画書・シナリオ作成
  • 登壇者ほか人員手配
  • 登壇者 原稿作成
  • 資材調達
  • 配信ツール選定
  • スケジュール策定
  • LP作成
  • Web広告出稿
  • SNSアカウント告知
1カ月前
  • 原稿レビュー
  • 想定問答集作成
~直前
  • ウェビナー参加者アンケート作成
  • 登壇資料集約
  • 香盤表(タイムテーブル)作成
  • ウェビナー参加者確認
  • 視聴方法メール配信
  • リハーサル
リハーサルのイメージ

リハーサルの模様

当日
  • 直前リハーサル
  • ウェビナー開催
当日の設営状況のイメージ

当日の設営状況

実施後
  • アンケートメール送信
  • HOTリード 個別アポ
  • COLDリード メール作成・送信

使用ツール

Zoomウェビナー

弊社では、以下を軸に各ウェビナーツールを比較し、Zoomを選択。

  • 参加者の使い勝手、アクセシビリティが良いか
  • 双方向性が担保できるか
  • 参加者の情報取得が可能か

Zoomは参加者側が無料で使えるWeb会議ツールで、多くの方が一度は利用経験があるかと思います。
Q&Aや投票、チャット機能では主催者と参加者がリアルタイムでやり取りができ、その模様をウェビナー内で全体公開するかどうかといったカスタマイズも可能です。
また、主催者はウェビナー開催後のレポートにて参加者の基本情報(アカウント登録時の氏名、メールアドレスなど)だけでなく、何時何分に離脱したかを把握することもできます。

ATEM Mini

今回、登壇者の顔が見えるように登壇者の背景に資料を透過させて進行しました。
複数のカメラを切り替えるスイッチャーとして、ATEM Miniを採用。ボタンを押すだけで画面が切り替わるため、複雑な操作がいらず初心者でも使いやすいです。

当日のポジションイメージ

ウェビナー終了!勝負はここから

HOTリードとCOLDリードを仕分けします。
弊社では今回「サイトリニューアル担当者向けプロジェクト進行のコツがわかる60分セミナー」を実施したので、サイトリニューアル予定の有無とウェビナー内で特に気になる内容を参加者に聞き、HOTかCOLDかを定義。
さらに、参加者が弊社サイトのどのサービスページを閲覧したのかをMAツールで把握できたので、ウェビナー終了後に迅速なアプローチを実現しました。また、参加者へウェビナーの感想のヒアリングと離脱したポイントの確認も大切です。
これらは次回以降のウェビナー内容をアップデートする貴重な情報です。

ウェビナーは事前準備でほぼ決まる

ウェビナーの内容と準備が整えば、あとは当日を迎えるのみです。
しかし当日は、予想外のハプニングが起きるかもしれません。
もし配信しているPCがフリーズしたら?投影資料のファイルが破損したら?モニターが映らなくなったら?などのトラブルが起こった場合に備え、二の手、三の手を考えておくと安心です。(実は先日実施した弊社のウェビナーでも本番直前にトラブルが起きました。)
同じ部署の方を巻き込んで協力することで、緊急トラブルを回避する方法もあるかと思います。

たとえAfterコロナの社会になっても、ウェビナーは企業やサービス認知の重要な手段の一つであることは変わりないでしょう。初開催の不安もあるかと思いますが、予想外のトラブルは経験値でまかなえるはずです。
今までウェビナーを実施したことがないという皆様も、まずは一度開催してみてはいかがでしょうか?

ウェビナーのイメージ

ウェビナー事前準備に欠かせない、WBSとタイムスケジュールのテンプレートをご用意いたしました。
もしよろしければ、以下よりダウンロードください。

資料ダウンロード

ウェビナーを開催する場合のWBSとタイムスケジュールのテンプレートです。編集可能なExcel形式でご用意いたしました。ぜひお役立てください。

WBS目次
  • 事前準備
  • 集客
  • セミナー
  • 実施後フォロー
タイムスケジュール目次
  • 画面内容
  • SE
  • スイッチャー

など

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