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2020.04.28|担当者が語る
「モバイルファースト」で充実した顧客体験を実現
2000年から20年にわたり「鹿島アントラーズ」様の公式サイト運用を担当しています。2016年からは、デジタルマーケティング支援も担当しており、その経験を活かし、2019年にサイトの大幅リニューアルを実施しました。
旧・鹿島アントラーズオフィシャルサイトの問題点
鹿島アントラーズの情報入手経路として、ユーザーアンケートの結果からWebサイト、SNSが9割以上を占めているという回答がスマートフォンのユーザーから寄せられました。従来からあるPC版のWebサイトをベースに、スマートフォン対応を実施する改修を繰り返しながら公式サイトを運用していました。しかし、デジタルマーケティングの改善活動を繰り返すうちに、ユーザビリティと運用面において、以下のような問題点が浮かび上がってきました。
ユーザビリティの問題点
- デザイントレンドへの対応の遅れ
- ユーザーインターフェースの使いづらさ
- サイト構造の複雑化
- セキュリティリスク
運用での問題点
- サイト更新負荷の増大
- プロモーション機会損失
- SEO対策の遅れ
サイトリニューアルの目的
スマートフォンの普及とユーザーの約6割がスマートフォンという点に合わせ「モバイルファースト」での、公式サイトのリニューアルの依頼を受けました。さらに、デジタル化が進む中、公式サイトでの顧客体験の充実を図るため、下記の2点の目的を設定しリニューアルを行いました。
- アントラーズにおけるブランディングの強化
- デジタルにおける顧客体験の向上
リニューアルのポイント
リニューアルの大目的として、公式サイト内でその具現化を行うための以下4点の注力ポイントを掲げ、制作・デザインそれぞれのフェーズでポイントを意識した設計をしています。
- ブランディングの向上
- モバイルファースト
- 情報量の最適化
- 収益の最大化に貢献
ユーザーインターフェース(UI)の改善
リニューアル前は、長年にわたる運用によりコンテンツが増え、それに伴いメニューが増えて煩雑になっていました。このため情報にたどり着くための導線が複雑化していました。日々運用しているクラブ関係者でさえ、何がどこにあるのか把握しきれていない状態でした。
リニューアルでは、対策として、重要な下層コンテンツなどをピックアップできるプロモーション枠を設けました。その時届けたい情報をトップページで大きく配置し、下層ページへの回遊を高められるように改善しました。これは回遊を高めるだけではなく、試合のない日と試合前後の日でサイトの印象が大きく変わり、ユーザーの試合への熱度を上げる効果ももたらしています。
また、ニュースについても大きなユーザーインターフェースの改修を行いました。リニューアル前はトップページに掲載しておきたい情報が縦並びに設置され、ページが長くなり、本当に届けたい情報も埋もれてしまう、かつ、スマートフォンで見るにはとても見にくい状態でした。
リニューアル後は、スマートフォン特有の操作である指を横に動かして操作する、横スクロールを実装し、情報量が限られていたニュース部分の情報量を拡充し、欲しい情報にトップページから直接アクセスできるようにしました。
ユーザーには画面が短く、情報を多く提供できるようになり、運用としては長期間トップページに情報を掲載しておくことを可能にしました。
今後の展望
デジタルからリアルへの導線をスムーズにさせるため、ユーザーのステータスに合わせたパーソナライズ化を行い、さらにコンテンツを拡充させることで、クラブとの接触時間を高めていくことを目指しています。また、SNSなどの様々なチャネルからの受け皿となり、情報発信の中核としてWebサイトを活用し「鹿島アントラーズ」を具現化していきます。