2026.9.10|ニュース
「検索してサイトを見る」が変わる?
AI時代に企業のWebサイトが今やるべきこと
「検索してサイトを見る」機会、減っていませんか?
最近、何かを調べるときの行動が少しずつ変わってきたと感じることはないでしょうか?
例えば、ChatGPTやGeminiに直接質問して答えをもらったり、Google検索に表示される「AIによる概要」を読んでそのまま満足したり。
以前のように、検索結果に並んだリンクを一つひとつクリックして、複数のサイトを見比べながら情報を集めるという行動そのものが変化しつつあります。
こうした検索行動の変化を背景に、弊社では8月25日に「“ググる”から“聞く”へ 2026年の新常識AIO入門セミナー」を開催しました。
セミナーでは、AIの普及によって検索やWebマーケティングがどのように変わりつつあるのか、そして企業はこれから何に取り組むべきなのかを解説。さらに、弊社自身が自社サイトで実践したAIOの検証事例もご紹介しました。
本記事では、その内容を元に「AI検索時代に企業のWebサイトはどう対応すればいいのか」をポイントを整理して解説します。
AIOを初めて知る方にも分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
「検索→サイト訪問」という常識が変わっている
これまでWebマーケティングの基本的な流れといえば、「検索」→「Webサイト訪問(SEO対策)」→「リード獲得」→「リード育成」という一連のステップでした。
検索結果でより多くの方に見つけてもらうためにSEO対策を行い、サイトへの訪問を増やし、そこから問い合わせや資料請求につなげていく。
多くの企業のWeb戦略は、この流れを前提に設計されてきました。
Google検索の60%以上が「ゼロクリック検索」に
近年、検索結果やAIとの対話画面上で、ユーザーの疑問に対する回答が直接提示されるようになり、元のWebサイトを訪問しないまま情報収集を終えるケースも増えています。
「Google検索の60%以上がリンクをクリックしていない」とHubSpot CEOのヤミニ氏は明言しています。
「検索してサイトを見る」という、これまで当たり前だった行動そのものが変わりつつあります。
グーグル検索の60%がクリックされない(HubSpot CEOのヤミニ氏) | チャンネル名「TBS CROSS DIG with Bloomberg」
アクセスが減った=そのまま成果が減る、とは限らない
こうした変化を受けて、「自社サイトへのアクセス数が減っている」と感じている方もいらっしゃると思います。
ただし、ここで知っておきたいのが、アクセス数の減少が、そのまま成果(コンバージョン)の減少に直結するとは限らないという点です。
本記事の元となったセミナーでは、自然検索経由のトラフィックが全体で約50%減少した企業でも、コンバージョンの減少は約20%にとどまったという事例を紹介しました。もちろん、これは一例であり、すべての企業に当てはまるものではありません。
考えられる理由の一つが、ユーザーの行動の変化です。
AIによる回答だけで情報収集を済ませるユーザーが増える一方、それでもWebサイトを訪れるユーザーは、比較的検討度の高いユーザーである可能性があります。つまり、Webサイトを訪れるユーザーの構成や、訪問時点での検討度も変化していると考えられます。
だからこそ、これからはアクセス数の増減だけを見るのではなく、コンバージョンや商談化率なども含めてWeb上の成果を捉えていく必要があります。
そこで注目される「AIO(AI検索対策)」とは
自社サイトがAIに選ばれ、引用・言及されるようにするための最適化手法として、近年「AIO」「AEO」「GEO」「LLMO」といった複数の呼び方が使われています。
各用語の定義は異なりますが、ここでは便宜上、AI検索において企業やコンテンツの情報を適切に理解してもらうための取り組みを、まとめて「AIO」と呼びます。
AIOを「これまでのSEOとはまったく別物の裏技」だと捉えないことが大切
2026年5月、Googleは検索における生成AI機能を意識したコンテンツ作成について、新たなガイドを公開しました。
そこでも、AEOやGEOのための小手先のテクニックではなく、SEOの基本的な考え方を踏まえ、独自性がありユーザーに価値を提供するコンテンツを作ることや、実体験・専門性に基づいた信頼できる情報を発信することの重要性が示されています。
つまり、AIOは従来のSEOに取って代わる「新しい裏技」ではありません。
むしろ、これまでのSEOを土台としながら、企業やコンテンツが持つ情報を、検索エンジンだけでなくAIを含む様々な情報探索の場面で、正確かつ適切に伝えられるよう情報設計を見直していく取り組みと捉えると分かりやすいでしょう。
出典:Google Search Central Blog「Google 検索の生成 AI 向けに最適化するための新しいリソース」
AI検索時代に、企業サイトで見直したいこと
では、具体的に何から取り組めばよいのでしょうか。大きく分けると2つの視点に整理できます。
1.まず、Web上で見つけてもらう
まずは、これまで取り組んできたWeb施策を改めて見直してみましょう。
SEOやMEO(Googleビジネスプロフィールなどを通じた対策)に加え、Instagram・X・Facebook・YouTubeといったSNSでの情報発信、分かりやすいサイト構造や構造化データなどの整備などが挙げられます。
これらは検索エンジンだけでなく、SNSやAIなど、様々な情報探索の入り口から自社を見つけてもらうための土台となります。
2.次に、自社の強みを明確に伝える
見つけてもらうための土台を整えたうえで重要なのが「自社が何を提供し、どのような強みを持つ企業なのか」をWeb上で明確に伝えることです。 自社独自の立ち位置(ポジショニング)、情報を正しく理解してもらうための技術的な工夫、コンテンツの深さや質、第三者からの言及やリンクなど、複数の観点から見直していきます。
ただし、ChatGPT、Gemini、GoogleのAI検索機能などは、それぞれ仕組みが異なります。そのため「AIはこう評価する」と一括りに断定することはできません。「AIに評価されるために何かをする」というより、ユーザーにとって有益で、自社の特徴や専門性が明確に伝わる情報を整備する。まずはこの考え方を基本にするとよいでしょう。
コンテンツ面で見直したいポイント
会社案内、選ばれる理由、導入事例、お客様の声、FAQ、自社ならではの一次情報などは、AIに限らず読者にとっても重要なコンテンツです。特に導入事例のような、自社だからこそ発信できる独自情報を充実させることは、他社との差別化だけでなく、情報源としての価値を高めることにもつながります。
技術面で見直したいポイント
見出しやサイト全体の情報構造、構造化データ、モバイル対応、表示速度、インデックス管理なども確認しておきたいポイントです。
構造化データは「AI専用の特別なタグ」ではありません。検索エンジンなどがWebサイトの内容や企業情報を理解しやすくするための、従来からある手段の一つです。
Webサイトだけでなく、集客から運用基盤も見直したい方は統合型マーケティングがおすすめです
まずは3分でチェック ― AIはあなたの会社をどう説明する?
ここまで読んで「自社の場合はどうなのだろう」と思った方は、ChatGPTやGeminiなどに、次のような質問をしてみてください。
- 「株式会社○○とはどんな会社ですか?」
- 「株式会社○○の強みは?」
- 「株式会社○○は何を得意としていますか?」
そして、AIから得られた回答と、自社が本来伝えたい企業像を比べてみます。
ここで重要なのは、AIの回答が「正しい」「間違っている」と単純に判定することではありません。
Web上で発信している情報から形成される企業像と、自社が伝えたい姿との間にズレがないかを考えるきっかけとして使います。
もし、AIが捉えている企業像と、自社が伝えたい姿との間にズレがあれば、それはWeb上での情報発信を見直すきっかけになるかもしれません。
実際に弊社でも、現在ご覧いただいているICTソリューションサイトがAIからどのように説明されるのかを確認し、そこからサイトの改善につなげました。
セミナーでは、実際に行った改善内容について詳しくご紹介しております
AI検索時代は「AIOだけ」でもない
ここまでAIOについて紹介してきましたが、AI検索時代のマーケティングを考えるうえで、AIOだけに取り組めば十分というわけではありません。
新しいユーザーにAIを含む様々な情報探索の場で見つけてもらうための取り組みと並行して、すでに接点を持っている顧客との関係を育てていくことも重要です。
メールマガジンや公式アプリ、コミュニティ、会員向けコンテンツなどを通じて、一度つながった顧客と継続的な接点を持ち、直接コミュニケーションできる関係を築いていく。
検索行動そのものが変化する中では、新規流入だけに頼るのではなく、既存顧客との継続的な関係も含めて顧客接点全体を考える必要があります。
- AIOで「見つけてもらう接点」を考える
- CRMで「つながり続ける接点」を作る
この2つを組み合わせて考えることが、弊社が現在重視している視点です。
おわりに
弊社では、Webサイト構築や構造化データの整備、コンテンツマーケティング、SNS運用支援といった領域から、HubSpotを活用したCRM支援、会員向けアプリの構築まで、複数の顧客接点を横断してご支援しています。
さらに、ソニーネットワークコミュニケーションズは、「HubSpot Solutions Partner プログラム」のパートナーとして認定されています。
「HubSpot AEO」はChatGPT、Gemini、Perplexityなどの「AI検索(アンサーエンジン)」において、【自社のブランドや製品がどのように言及・引用されているか】を可視化・改善する、今最も注目されている次世代の最適化ツールです。
従来の「SEO(検索エンジン最適化)」に加え、これからの時代に必要な「AEO」の対策もHubSpot上で簡単に開始できます。
自社のWebサイトや顧客接点について、AI検索時代に合わせて見直したいという方は、お気軽にご相談ください。
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