2026.01.21|マーケティング
【企業SNSの教科書】第2回:Instagram・LINE・TikTokはこう使う!
企業SNSの成果が出る運用のコツ
SNSマーケティングは単なる情報発信にとどまらず、アルゴリズムの変化やAIの進化、データ活用、高度なエンゲージメント設計など絶え間なく進化しています。
第1回では各SNS媒体の共通課題や最新の運用環境を整理しましたが、第2回以降ではInstagramやLINEをはじめとする各SNSの特徴と、現場で成果に直結する具体的な解決施策にフォーカスします。
最新トレンドに即した運用戦略により、競争の激しいデジタル領域でも強みを発揮できるポイントを確認しておきましょう。
企業SNSの教科書
- 第1回:企業SNSの“いま”がすぐわかる!最新トレンドと課題まとめ
- 今回は
こちら第2回:Instagram・LINE・TikTokはこう使う!企業SNSの成果が出る運用のコツ - 第3回:拡散・信頼・動画で差がつく!X・Facebook・YouTubeの運用ポイントまとめ
Instagramの運用課題と解決方法
Instagram活用では、投稿や広告を通じてブランド世界観を一貫して体現し、ユーザー体験やコミュニケーションの質を磨き続ける姿勢が求められます。単なる集客や数値追求だけでなく、「共感」「信頼」「ストック資産化」の視点で運用全体を設計することが成果向上のポイントです。
UGCの活用でコンテンツ量とエンゲージメント向上
Instagram運用において、ユーザー生成コンテンツ(以下:UGC)を活用することで、企業投稿だけでなくユーザーから自発的に発信されるコンテンツが増え、結果的に、全体の投稿量と多様性が高まります。
例えば、ブランドの公式ハッシュタグなどでUGC収集施策を展開することで、ユーザーの参加意欲が刺激され、エンゲージメント(いいね・コメントなど)の強化が期待できます。既存ファンとの関係が深まると同時に、実際の体験に裏打ちされたコンテンツが新規顧客にも拡散され、ブランド認知や信頼性向上に寄与します。
具体例
ある美容系ブランドのアカウントでは、ユーザー参加型の投稿企画を展開したことで、共感を軸にしたリール投稿が拡散され、フォロワー外からのリーチが急増しました。UGCを取り入れることで、既存ファンとの関係が深まるだけでなく、リアルな体験を通じた信頼性向上にもつながります。
CV・ROAS・LP最適化・CPAなどをKPI設定し施策効果を数値で管理
Instagramの運用で成果を出すには、CV(成果)やROAS(広告費対効果)、LP(ランディングページ)最適化、CPA(獲得単価)などのKPIを定量的に設定し、日々の施策の効果を明確に数値で管理することが重要です。
目標値に対するパフォーマンスをモニタリングし、達成状況や課題点を把握することで、予算の適正配分や投稿タイミング、クリエイティブ改善など、細かな最適化に役立ちます。CVポイントごとに売上期待値を設定し、多様な流入経路・行動に応じて最適な運用を実現することが成果最大化への近道です。
具体例
ライフスタイル系ブランドのアカウントでは、広告とオーガニック投稿を一貫した設計にすることで、送客効率と反応率が大幅に改善。投稿と広告の役割を分けず、「世界観の一貫性」でブランド認知から来店までを自然に結びつける設計が奏功しました。
ABテスト実施やPDCAサイクルの定着による継続的な改善
Instagram運用において、ABテスト(複数パターンによる効果検証)を実施することで、投稿や広告のクリエイティブ、見せ方、配信条件などの最適解を探ることが可能です。
このプロセスをPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)として定着させ、小さなテストと改善を積み重ねることでアカウント全体のパフォーマンスが向上します。週次・月次・四半期ごとなどでデータ分析と振り返りを行い、変化する市場やアルゴリズムに対応していくことが、継続的な成果拡大につなげるポイントです。
具体例
実際にリール動画のトーンやテキスト構成を複数検証した結果、ブランドのトンマナを保ちつつも反応率の高い投稿パターンを確立できたケースがあります。小さなテストと改善の積み重ねが、アカウント全体の安定成長につながっています。
このような分析視点は、自社アカウントでも「どの投稿が共感・保存を生みやすいか」を見極める際に有効です。数値とストーリーを往復させる設計が、ブランド資産の育成につながります。
このようにInstagramでは、「UGCを活用した共感設計」、「KPIを用いたデータドリブン運用」、「ABテストを軸とした継続的な改善体制」の3点を組み合わせることで、世界観の強化と成果の最大化を両立させる運用が可能になります。継続的な検証と改善を前提にした運用が、ブランド価値の向上やフォロワーとの長期的な関係構築につながります。
LINE公式アカウントの運用課題と解決方法
LINE公式アカウントは単なる情報発信ツールを超え、個別最適化や自動化、継続的なデータ活用によって、リピーター創出や顧客体験向上を実現できるビジネス基盤へと発展しています。対話設計や運用改善を積み重ねる視点が、現場での成果拡大につながるでしょう。
One to Oneコミュニケーション施策によるユーザーごとの個別対応
LINE公式アカウントでは、ユーザー一人ひとりにパーソナライズされたメッセージ配信やチャット対応が可能です。
誕生日や購入履歴に合わせたクーポン配布、問い合わせ対応など、個別最適化されたやりとりにより顧客体験の質が向上します。こうしたOne to One施策は、ロイヤルカスタマー化とリピート獲得につながりやすく、企業と顧客の信頼関係を強化できる点が大きな特徴です。
具体例
宿泊施設向けアカウントでは、配信ターゲットを年齢層や属性ごとに細分化し、メッセージ内容を調整。結果的に、開封率・クリック率の双方が改善し、予約や再来店につながる好循環が生まれました。こうしたOne to One施策は、顧客との信頼関係を強化し、ロイヤル化を促進します。
API・Webサイト(HP)連携や自動化による運用効率の改善
LINE APIやHP(ホームページ)連携を活用することで、メッセージ配信や顧客管理、FAQ対応など、さまざまな業務の自動化・効率化が実現できます。
例えばAPI連携により、予約受付や問い合わせの自動返信、スケジュール通知、ポイント配布などを、人手をかけずスムーズに行うことが可能です。現場の負担軽減と人的ミス防止に寄与し、より多くのユーザーに質の高い対応を提供できます。
具体例
採用関連のアカウントで、求人情報を自動配信できる仕組みを構築。応募条件に応じてメッセージ内容を切り替えることで、配信の手間を削減しつつ、エントリー率を大幅に改善したケースがあります。自動化により、担当者の負担軽減と同時に、より多くのユーザーに適切なタイミングで情報を届けることが可能になっています。
CV・KPI管理をもとに施策の評価と改善を継続
LINE公式アカウントでは、友だち追加数やメッセージ開封率、クリック率、コンバージョン数(以下:CV数)などのKPIを明確に設定・管理できます。
運用目的やフェーズごとに注力する指標を定め、配信内容やタイミング、セグメントを工夫しながら、数値データをもとに施策を振り返り、常に改善を重ねていきましょう。KPIの可視化とPDCA運用により、効果最大化と安定した成果創出を目指せます。
具体例
実際に月ごとに主要KPIを可視化し、配信内容のトーンや頻度をデータベースで見直すことで、ブロック率を抑制しながらCVを維持する運用に成功したケースあり。
配信後の反応データをもとにしたPDCAの定着が、安定的な成果創出と継続的改善の両立を実現しています。
さらに、InstagramやHPとの導線連携を強化することで、SNS上の興味喚起からLINEでの顧客育成までを一気通貫で管理でき、メディア横断での成果最大化が期待できます。
このようにLINE公式アカウントでは、「One to Oneのパーソナライズ施策」、「API連携による自動化・効率化」、「KPI管理とPDCAによる継続的改善」の3点を組み合わせることで、顧客育成とリピート促進を同時に実現できます。
ユーザーとの距離が近いチャネルであるからこそ、個別最適化とデータ活用を軸にした運用が、長期的な関係構築と成果の最大化につながります。
TikTokの運用課題と解決方法
TikTokマーケティングの現場は、今や単なるバズ狙いから一歩進み、プラットフォーム進化・ユーザー層拡大・運用体制の多様化に目を向ける段階に入っています。単発の話題化ではなく、中長期的なブランドファン獲得や炎上リスク管理も含めて最適な施策を組み合わせることが、運用成果の安定と拡大に直結します。
急速なアルゴリズム進化と新機能(AR/PRなど)への対応
TikTokは年々AIアルゴリズムが進化し、パーソナライズや行動解析が強化されています。2025年現在は、動画メタデータやユーザーごとの行動履歴・関心度に基づき、瞬時に関連性の高いコンテンツが表示される仕組みになっています。
多様な新機能(ARエフェクトやプロモーション機能など)が次々追加されるため、運用担当はトレンドの変化とアップデートを迅速にキャッチし、柔軟に動画企画や配信内容を最適化することが重要です。特に、ブランド公式アカウントではオリジナリティと誠実さが重視され、アルゴリズムを攻略するための表現・タイミングの戦略設計が欠かせません。
具体例
ある医療・人材系のアカウントでは、若年層の共感を得るストーリーベースの動画に注力。日常のリアルな場面や仕事の裏側を短尺で切り取ることで、採用応募や問い合わせの増加につながりました。
トレンドを追うだけでなく、「企業らしさを保った共感型クリエイティブ」を作り続けることが、TikTok運用成功の鍵といえます
UGC活用にともなうPDCAサイクルの確立
TikTokでは縦型ショート動画UGCが購買や認知のきっかけとなることが多く、企業はUGCの活用を軸にしたPDCAサイクルの確立が不可欠です。UGC生成から収集・掲載・効果分析・改善までをワンストップで回すと、効率的かつ高速な施策管理が実現できます。
掲載後のABテストや効果検証を自動化し、どのUGCが成果につながりやすいか分析することで、次回施策へのフィードバックが生まれるでしょう。UGCを中心にPDCAサイクルの運用体制を整えることで、新規顧客獲得とLTV拡大が期待できます。
具体例
フォロワー投稿やコメントの反応を分析し、どのテーマが共感されやすいかを抽出。その結果を次の動画企画に反映することで、継続的にエンゲージメント率を高められたケースがあります。
UGCを分析の軸に置くことで、短期的なバズよりも長期的なファン育成に寄与しています。
若年層の拡大による炎上リスク対策
TikTokは若年層へのリーチが広がり、拡散力も非常に高いSNSです。その分、誤解や不適切表現への反応も素早く、企業発信の炎上リスクが増加しています。
対策としては、運用ルール(ガイドライン)や社内研修によるリスク管理、投稿前の複数人チェック体制、チーム運用体制の構築がおすすめです。また、表現内容やタイミングに社会的配慮を持ち、不祥事の予防や早期対応策を準備することが、ブランドの信頼性維持につながります。リスクを可視化したうえで、コンテンツ制作・発信のプロセスを改善し続けることが重要です。
具体例
ある教育関連アカウントの支援では、表現ガイドラインの策定と社内チェック体制を強化。
炎上予防と同時に「共感されやすい表現トーン」を共有化することで、チーム全体で統一感ある運用が実現しました。スピードとリスク管理の両立”を制度化することが、TikTok運用を持続させる重要要素です。
このようにTikTokでは、「トレンドへの柔軟対応」、「UGCを軸としたPDCA体制」、「炎上リスクを最小化するガイドライン設計」、の3点を組み合わせることで、話題化と信頼性を両立させる運用が可能になります。
まとめ
以上、本記事ではInstagram・LINE・TikTokについて取り上げ、運用の課題、それに対する効果的なポイントについて具体例を交えながら説明させていただきました。いかがでしたでしょうか?
弊社ではSNSアカウントの構築から運用までご支援させていただいております。今お持ちの課題に沿って部分的なサポートも可能ですので、何かお困りの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
第3回は、X・Facebook・YouTubeについて解説させていただきます。
企業SNSの教科書
- 第1回:企業SNSの“いま”がすぐわかる!最新トレンドと課題まとめ
- 今回は
こちら第2回:Instagram・LINE・TikTokはこう使う!企業SNSの成果が出る運用のコツ - 第3回:拡散・信頼・動画で差がつく!X・Facebook・YouTubeの運用ポイントまとめ
本連載は、弊社パートナー企業との合同執筆となります。
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