2026.01.22|マーケティング
【企業SNSの教科書】第3回:拡散・信頼・動画で差がつく!
X・Facebook・YouTubeの運用ポイントまとめ
第2回に引き続き、本記事では国内主要SNSの運用課題に対する解決ポイントについて述べさせていただきます。
企業SNSの教科書
- 第1回:企業SNSの“いま”がすぐわかる!最新トレンドと課題まとめ
- 第2回:Instagram・LINE・TikTokはこう使う!企業SNSの成果が出る運用のコツ
- 今回は
こちら第3回:拡散・信頼・動画で差がつく!X・Facebook・YouTubeの運用ポイントまとめ
X(旧Twitter)の運用課題と解決方法
Xは、AI連携や高度な発信機能を軸に、多様なマーケティング施策推進やリスク管理、素早い改善サイクルが重視される環境です。新機能の利活用で効率化を図り、拡散力を最大限に活かす戦略設計が成果アップの鍵となります。
X PremiumやGrokなど新機能への理解・活用
Xでは、対話型AI「Grok」やPremium向け拡張機能など、新しい運用支援ツールが続々と追加され、投稿管理や分析の精度向上に役立っています。
Grokは、無料プランでも利用可能なAIアシスタントで、投稿の下書き生成や要約、情報整理などをサポートする機能を備えています。一方、X Premiumでは、長文投稿・高度なブックマーク管理・詳細インサイト分析など、より幅広い機能が利用でき、運用の自由度が高まります。
具体例
広報アカウントにおいて、AIを活用した投稿テンプレート化を進め、トーンの統一とスピード感の両立を実現。“AI × 運用ルール設計”による効率化が、複数担当者によるSNS運用において有効に機能しています。
炎上・誹謗中傷リスク、UGC活用とCV獲得
Xは拡散力が高く、炎上や誹謗中傷リスクへの備えも不可欠です。企業は投稿内容や表現に十分配慮し、厳格なチェック体制や早期対応の運用ルール構築が重要です。
ユーザー生成コンテンツ(以下、UGC)活用では、ハッシュタグキャンペーンや応援コメントを募る参加型施策で自然な拡散・CV(成果)増加も狙えますが、ユーザーへの権利許諾や責任管理を徹底しましょう。
具体例
ある消費財ブランドアカウントにてユーザー参加型のキャンペーンを実施。投稿前に表現チェックと承認ルールを徹底したうえで、ユーザーの応援コメントを紹介する投稿を展開した結果、自然な形でUGCが拡散し、エンゲージメントが大幅に向上しました。
なお、UGC活用の際は権利許諾や内容の品質管理を行うことで、ブランドイメージを損なわず安全に拡散を促進することができます。
PDCAサイクルの回転速度向上
X運用では、市場・アルゴリズムの変化への追従や投稿内容の最適化のため、PDCAサイクルを高速で回す姿勢が求められています。
小さな施策でもすぐに検証・改善に落とし込み、データに基づく短期的なトライ&エラーを繰り返しましょう。回転数の意識を持つことで、運用ノウハウの蓄積と成果向上につながります。
具体例
BtoBブランドアカウントでは、投稿形式やハッシュタグ、投稿時間を週単位で検証。
特に“共感型の一文+画像”構成が反応を得やすいことを見つけ、継続的にフォロワー増加と会話率を改善しました。「小さく試して早く直す」文化が、X運用の成功を支えています。
このようにX運用では、「AIツール活用による効率化」、「ガイドライン整備でリスクを最小化」、「高速PDCAによる最適化」の3軸を組み合わせることで、拡散力とブランド信頼性を両立することが可能です。
Facebookの運用課題と解決方法
Facebook運用では、UGCの信頼性や共感力を活かしながら、横断的なMetaサービス連携とデータ活用でターゲット精度や広告効率を高めることが重要です。包括的な最適化戦略でブランドの成果と接点を最大化できます。
CV獲得やUGC活用の強化
Facebook運用においても、CVを獲得するためにUGCの活用が効果的です。UGCはユーザーのリアルな声や体験を活かしたコンテンツであるため、ブランド公式広告よりも信頼度やエンゲージメントが向上しやすいのが特徴です。
具体的には、ブランド独自のハッシュタグやコンテストを活用してUGCを収集し、高品質な写真・動画を広告に転用することでCVR(コンバージョン率)の改善や獲得単価の削減につながります。
具体例
商業施設関連のアカウントにて、フォトコンテスト形式でUGCを収集し、それらを広告クリエイティブに転用。結果として、広告反応率が向上し、費用対効果の高いCV獲得につながりました。
『共感から購買へ』の流れを作るUGC施策は、Facebook運用における有効なアプローチです。
利用率の低下にともなうMetaサービス群との連携強化
近年、Facebookの利用率は減少傾向にあり、これに対応するためMeta社が展開するInstagram・WhatsAppなど他サービスとの連携が求められています。例えば、Instagram投稿を公式キャンペーンでFacebookにも連携したり、クロスプラットフォームで広告配信・効果測定を最適化したりすることで、より広い層へのリーチが図れます。
また、Facebook・Instagramのコンテンツは、Googleなど外部検索エンジンによるインデックス化の動きも見られ、SEO資産化の狙いも検討されています。こうした背景により、マーケティングファネル全体の構築・強化が求められます。
具体例
Instagram投稿とFacebook広告を同一トーンで設計し、媒体をまたいだ一貫したブランド体験を提供。結果として、認知拡大とCV効率の両面で改善が見られました。複数媒体を横断した広告・運用設計が、今後のFacebook活用で欠かせない要素です。
詳細なターゲット設定とアカウント運用の効率化
Facebook広告・運用の最大の強みは、詳細ターゲット設定(利用者層・興味関心・行動履歴など)による、精度の高いアプローチが可能な点です。
広告運用時には複数のターゲットパターンを「保存済みのオーディエンス」としてセットし、キャンペーンごとに効率よく活用することで運用負荷・人的ミスも大幅に削減できます。
ペルソナを明確化し、AIによるデータ分析や繰り返しテスト・解析を行うことで、勝ちパターンを発見しやすくなり、結果的な費用対効果の向上につながるでしょう。
具体例
BtoCブランドアカウントでターゲット層を複数パターンに分けてテスト配信を行い、成果が高い層を特定。運用データを蓄積しながら、配信設計を最適化することで広告費を最小限に抑えつつ成果を最大化しました。精度の高いターゲティングと検証型運用が、Facebookを有効活用するうえでの重要なポイントです。
このようにFacebook運用では、「UGC活用による信頼性向上」、「Metaサービス横断による媒体間連携」、「ターゲティング精度の継続改善」の3軸を意識することで、成熟期にあるプラットフォームでも安定した成果を生み出すことが可能です。
YouTubeの運用課題と解決方法
YouTubeの運用では、短尺やAI活用の新潮流を積極的に取り入れつつ、動画ならではの“伝える力”をブランド構築やファン層拡大に活かす長期視点が重要です。多様な表現やデータ分析を駆使し、価値ある体験を継続して生み出す姿勢が成果につながります。
Shortsの台頭など新フォーマットへの対応
YouTube Shortsは60秒以内の縦型短尺動画という新フォーマットとして、若年層を中心に急速に普及しています。従来の横型長尺動画とは異なり、短時間でインパクトやメッセージ性が求められ、冒頭数秒で視聴者の興味を惹きつけなくてはなりません。
そのため、プラットフォームが推奨するスペックやキャンペーン形式への順応、縦型クリエイティブの運用力が今後のYouTube施策において不可欠です。ターゲティングやリマーケティングの工夫で、ショート動画を最大限に活用する戦略が重要となります。
具体例
美容・ライフスタイル系ブランドでは、TikTokやInstagramリールで実績のあった共感型ショート動画をYouTube Shortsにも応用。世界観を保ちながらテンポよく訴求する構成により、新規視聴者からのチャンネル登録やサイト遷移が増加しました。短尺でもブランドトーンを崩さない制作ノウハウが、今後のYouTube運用で重要になります。
動画制作コストとKPI管理の徹底
YouTube運用の課題の1つは、動画制作にかかる人的・金銭的コストの高さです。費用対効果を高めるためには、コンテンツごとに「視聴回数」「完了率」「エンゲージメント率」「クリック率」「コンバージョン」など明確なKPI設定が欠かせません。
目的ごとに目標値を設け、制作予算とのバランスを見極めながら、細かな数値分析や改善を繰り返してROI(投資対効果)を最大化します。内部リソースや外部パートナー選定、テンプレート活用などで無駄を減らすことも管理効率化のポイントです。
具体例
Instagram広告と同一テーマでYouTube動画を展開し、媒体間の効果比較を実施。結果、動画内容や構成を最適化することで、視聴完了率が改善し、より効率的な広告運用が可能になりました。プラットフォームを越えたKPI運用設計が、安定した成果につながります。
AIの活用による効率化とコンテンツの多様化
近年、AIの導入により、YouTube動画制作や運用は大幅に効率化されています。最新のAI機能では、動画編集の自動化・サムネイルやタイトル生成・ハイライト抽出・チャンネル分析など多岐にわたる業務省力化と創造性強化が実現可能です。
アイデア出しやスクリプト作成から最終編集までAIを活用することで、時間的制約や技術的ハードルを下げられます。さらに、AIによる視聴データ分析や多様なコンテンツ生成により、ターゲットに合わせた魅力的な動画ラインナップを維持できるでしょう。
具体例
動画編集やサムネイル制作にAIツールを導入し、PDCAの回転速度を大幅に向上。クリエイターの発想力を生かしながら制作時間を圧縮することで、「少人数でも継続発信できるYouTube体制」を実現しました。
このようにYouTube運用では、「ショート動画を活かしたトレンド対応」、「KPIに基づく目的別運用」、「AIによる制作効率化」の3つを意識することで、長期的にチャンネルを育成し、ブランド認知と信頼を同時に拡大できます。
まとめ
以上、3回にわたり、SNS運用に関する課題と成果を上げるポイントについて、国内主要SNS媒体別にご紹介をしてまいりました。皆さまの日々の業務にお役立ていただけそうでしょうか?
SNS活用は「やる」だけでは成果が出ないため、各SNSの特性に合わせて目的を明確化し、運用設計を整えることが成功の鍵です。成果を出すには、各媒体の特性や最新アルゴリズム・AIの進化、ユーザー行動の変化を的確に捉えた戦略設計が欠かせません。また、UGCやCRM(顧客関係管理)を活用した継続的なPDCAが、ブランド価値やCVの最大化につながります。
SNSの運用設計や成果の最適化で一歩先を目指すなら、プロによる具体的な対策が重要です。
弊社ではSNS運用の戦略から投稿代行などの制作支援、調査・分析による改善までトータルでサポートすることが可能です。もちろん、部分的なご支援もご対応させていただいておりますので、現状の運用にお悩みの方はお気軽にご相談くださいませ。
企業SNSの教科書
- 第1回:企業SNSの“いま”がすぐわかる!最新トレンドと課題まとめ
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こちら第3回:拡散・信頼・動画で差がつく!X・Facebook・YouTubeの運用ポイントまとめ
本連載は、弊社パートナー企業との合同執筆となります。
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